第4回クソゲー竜王杯用レビュー スーパー特撮大戦2001 |
| 機種 [プレイステーション] ジャンル [シミュレーションRPG] |
● 序章 仕事に疲れた体を引きずって、家路に帰る途中だったある日。 帰り道の途中にあるコンビニを見かけた時、今日はファミ通の発売日 だった事を思い出して立ち読みに行きました。 その時のファミ通に載っていた、あるゲーム開発途中の画面に僕の目 は釘付けになりました。 そのゲームの名は『スーパー特撮大戦2001』 開発途中画面には、仮面ライダー2号とショッカーの怪人の戦闘画面 が映し出され、ゲームの紹介文には、スーパーロボット大戦シリーズ と同じシュミラマ形式であり、登場するキャラクタは現在でも人気の ある仮面ライダー、キカイダー、イナズマンなどと記載されている。 これは昭和40年代産ゲーマーに対する挑戦状だ! 数ヵ月後、普段は中古ゲーム屋でワゴンセール品を買いあさっている くせに、定価でこの作品を買っている僕の姿がありました・・・ ● レッツ、ビギン! 自宅に戻り、さっそくプレイ開始! オリジナル主人公を『メタル系』と『バイオ系』から選んでください。 メタル系とは強化スーツ型のヒーローの事。 いわゆる宇宙刑事みたいなモノですね。 バイオ系とは生物的な変身ヒーローの事。 例えるならイナズマンとかの類に近いでしょうか? ・・・とりあえずメタル系、と。 うーん、おかしいな・・・主人公がいきなり大悪党としてギャバンと 戦っているのですが・・・ 長いオープニングを経た後、ついにステージ開始。 マップ上に人の顔が点在しています。 それもアニメ絵ではなく、実写にちかい絵柄の為、かなり気持ち悪い です。 ・・・なるほど、確かにスーパーロボット大戦シリーズでもユニット はロボットの顔で表現されていましたね。 そういう意味では、システムを踏襲しています。わるい意味で。 ショッカー戦闘員が現れたので、戦闘をしてみましょう。 手足を動かさずに、固まった姿のまま相手に突進していく人間の姿は 無気味な事この上なしです。 スパロボ特有の戦闘ボイスもほとんどありません。 なまじメッセージ部にセリフがでるくせに、テレビフィルムから集音 した「はぁ!」「とぅ!」等の掛け声程度のものが流れるというのも 悲しいものがあります。 まぁ、このレベルであるなら「まぁ所詮キャラゲーなんだし」の一言 で片付けられる事でしょう。 この作品にはさらなるプラスαがあります。 それは、ゲームシステム、ストーリー、登場キャラクター、すべてに おいて不条理という名のエッセンスが加えられています。 @ 不条理なゲームシステム <事例その1 中途半端な整備> この作品でも今までのスパロボシリーズ同様、戦闘時には各ユニット のエネルギーや装備されている弾丸を使って攻撃を行います。 当然、戦闘を重ねるたびにエネルギーや弾丸を消費していくのですが スパロボシリーズでは、ステージ終了後に回復しています。 戦闘終了時に補給や整備を行うので至極当然なことです。 しかし、この『スーパー特撮大戦2001』では一味違います。 弾丸は補給されません。 つまり、あるステージで弾丸を使い切ると、次のステージでは弾丸を 使う武器が使用不可と言うわけです。 では、どうやって回復するのか? 戦闘中に強化パーツを使って回復するしかありません。 そのせいで、能力を強化するパーツを涙ながらに外し、その代りに 補給用パーツ『リロードマガジン』を装備する事が何回もあります。 <事例その2 いい加減なパラメータ管理> このゲームでは『ビジンダー』と言うアンドロイドが登場します。 こいつは味方になったかと思うと、敵に回ったりします。 あるステージで、ビジンダーは自軍の味方だったのですが、かなり ダメージを受けました。 しばらくするとイベントで、ビジンダーは敵に回りました。 体力、エネルギーとも全て回復しています。 作戦目的がビジンダーの破壊に変わった為、やむなくビジンダーを 倒しました。 そのステージは2段ステージで、後半の冒頭でビジンダーは仲間に なりました。 どういう訳か、体力やエネルギーが前半ステージで裏切る前の状態 に戻っています。つまり、ボロボロのままでした。 また、イベントでユニットの気力が下がる事がよくあります。 このゲームでは気力が弱っていると、戦闘力にかなり影響が出る為 必死にザコ敵を倒させ、80まで落ち込んだ気力を無理やり130 まで上げた事がありました。 イベントが発生し、気力があがりましたと、メッセージが。 調べてみると気力が110に落ち込んでいます。 製作側は、プレイヤーが該当ユニットの気力が80の状態のままで ゲームが進行するものと考えて、イベントが発生した時点で気力を 110にするようにしたのでしょう。 どうして、現状から値をプラスすること考えなかったのでしょうか? <事例その3 無意味な命令> 無駄な事だってあります。 このゲームでは、作戦目的が山の天気ぐらい変わります。 1ステージで3、4回の変更は当たり前レベルです。 でも、作戦目的が変わったと思ったら、プレイヤーが未操作のうち に、すぐにイベントが発生してまた作戦目的が変わる事も。 最初の作戦目的は何の意味があったんですか? とりあえず、プレイヤーが操作できる状態になってから作戦目的を 教えてくれよ。 A 不条理なストーリー 色々なヒーローが登場するわけですから、当然それぞれの敵である 悪の組織が登場します。 敵の種類もたくさんいるのだから、特定の組織とばかり戦う訳には いきません。 しかし、このゲームは唐突過ぎる展開が本当に多いです。 <事例 南光太郎の孤独な戦い> 仮面ライダーBLACKである南光太郎は、辛い戦いの末、敵組織 である「秘密結社ゴルゴム」を壊滅させた。 その後、彼は世界が平和になったらヘリコプターパイロットとして の人生を送りたいと考える。 そんな折、アオレンジャー・新明章から 「知り合いのヘリ会社の社長が、ヘリパイロットを探しているので よかったらどうだ?」 と声をかけてくれる。 ここで迷う光太郎。 ヘリパイロットの話をうけるか? それとも平和になるまで戦いに集中するか? ここでプレイヤーは主人公としてのアドバイスを選択する訳ですが 僕は当然、ヘリ会社への就職を勧める。 ヒーローでもプータローは辛いからね。 すると、街中で死んだはずの宿敵シャドームーンが現れ、光太郎に 一騎打ちを申し入れる。 タイマン勝負で見事シャドームーンを倒す光太郎。 その時、シャドームーンは「クライシス帝国に気を付けろ・・・」 と光太郎に謎のメッセージを残す。 それからは宇宙刑事たちが幻夢城に乗り込んだり、ウルトラマンが 死んだりとクライシス帝国の話は全く出てきませんでした。 ある時、光太郎はみんなに少し早いクリスマスプレゼントを渡す。 「どうして急にこんな事を?」と光太郎に尋ねる「おやっさん」こと 立花藤兵衛。 光太郎「いや、クライシス帝国との戦いも本格的になって・・・」 いつの間に現れたんですかクライシス帝国? それとも光太郎はみんなに黙って一人で戦っていたのか? B 不条理なキャラクター スパロボシリーズの特徴として、自分の思い入れのあるキャラクター を成長させると言う点があります。 でも、このゲーム・・・それが出来ません。 なぜなら、出撃メンバーが限定されているからです。 特にイナズマンと人造人間系は出撃可能メンバーに入っていない事が 多く、そのくせ突然強制出撃させられて毎回苦戦させられます。 もっと酷いのは巨大ロボット系。 このゲームではレッドバロン・大鉄人17・ジャンアントロボが登場 するのですが、強制出動時以外はほとんど出撃できません。 たまに怪獣や敵ロボットが出てきて、出撃メンバーを選択する時でも 出撃できるのは一機のみ。 しかも全く成長してないので、高レベルな敵との戦闘は敵に命中する までリセットを繰り返す事になります。 しかも、成長させたくないのに成長してしまう連中もいます。 このゲームでは、ヒーローをサポートする科特隊・ウルトラ警備隊・ MAT、それにほとんど自衛隊の警備班という連中が出てきます。 基本的にこいつらは戦力外で、しかも出撃できるステージも少ない為 ほったらかし状態でした。 しかし、終盤にさしかかったあるステージで、この使えない連中だけ で敵を全滅させなくてはならないことになりました。 ちなみに、こちらの平均レベルは8から9。 敵のレベルは56または58。 約50ものレベル差があった為、緊急手段としてサポート組のマシン をフル改造しなくてはならないと言う事態に陥りました。 おかげで最終決戦用に貯蓄していた資金がほとんど底を付きました。 細かい点でもいくつかアラが見えます。 本郷猛は真冬用のコートを来ているのに、一文字隼人は半袖Tシャツ 一枚とか。 宇宙刑事の宇宙適正がEだとか。 (適応能力はAからEまでの5段階。Eは不適応) 突然、キカイダー01が二人現れたり、ウルトラセブンがM78星雲 帰った次のステージでモロボシダンが出撃可能メンバーに入っている とか、毎回強化パーツを装備してるのにステージ終了後になると装備 が外れているウルトラマンジャックとかは明らかにバグでしょう。 ● 戦いすんで・・・ あまりの納得できないゲーム展開と、当時は攻略本も未発売だった上 に、唯一の希望であったファミ通でもスーパーロボット大戦Aの特集 で紙面が割かれていた為、独力で無理やりゲームを終わらせました。 結局、最後は主人公、ヒロインとも死亡するという後味の悪い閉幕と なるわけですが、エンディングを見ながらある点に気付きました。 このゲームをまともにやろうとするから苦しく感じるのだ。 シュミラマの部分ははあくまでオマケとして、ゲームの随所あらゆる 箇所にちりばめられている間違いを探すゲームなのではないか? なるほど、それならこの多すぎるツッコミどころにも納得がいくね。 「作品名の2001って何の意味があるんですか?」とか ・・・にしても定価で買うには痛いわな。 |
| メニューに戻る |