「ずっとそばにいてください 僕が消えてしまうから…」
(パッケージより抜粋)
『耽美夢想マイネリーベ』
(マイネリーベ(meine Liebe)とは、ドイツ語で
「愛しい人」という意味の言葉です。マイダーリンということですね)
このゲーム「耽美夢想マイネリーベ」がどういったゲームかというと
1935年、ヨーロッパクーヘン王国の名門学園へ入学した主人公(少女)となり、
2年の学生生活の間に運命の王子様を捕まえるという、
その名も、
「美少年誘惑シュミレーションゲーム」です。
ああっ、逃げないでくださいひかないでくださいそこのお客さん!
(「……男がんなゲームすんなああああっ!!」
と思われた貴方、ご安心ください。
私、ナキは女子大学にも通う本物の女性ですから。(←ここ重要!)
本物の女子大生ですよ!?
これだけで貴方の清き一票を入れる価値はありますね!?(←ど卑怯))
さあ、ゲームをはじめましょう。
あなたは一人の少女となり
ローゼンショトイツ(薔薇の誇り)と名付けられた
全寮制の名門高等学園に入学します。
入学手続きは簡単です。
名前と愛称、星座と血液型を入れたら
YESではなく、「御意」を選択して次の画面へ進みましょう。
疑問を抱いてはいけません。
だって耽美ですから。
タロットカードで初期パラメーターを占って、
入学完了。
あなたは麗しの学園の迷える子羊の一人となります。
もはや、逃げられません。
そして出逢う麗しきシュトラール生たち
(特待生みたいなもんです。あるいは生徒会役員みたいなもんです)との
愛に溢れた夢のようなめくるめく生活。
お休みの日には素敵な彼らをデートに誘い、
公園で劇場でショッピング街で森で遺跡で薔薇園で愛を確かめ合えます。
「君はまるで私の心を読む妖精かのようだな」
愛しのあの方に微笑みかけられ囁かれる言葉……
町中で抱き上げられ、頬を染める私に王子様は言います……
「恥ずかしいなら、目を閉じているといい」
彼は愛馬の鞍に手をかけ、私を誘惑する……
「夢の世界へご案内しますよ、お嬢さん」
いつもは冷徹なあの方がその表情を和ませて……
「ふふ、やはりそなたは可愛い私の小鳥だ…」
「君は僕の宝物だよ!」
まっすぐに向けられる無邪気な笑顔……
…………………………。
…………………ええっとなんといいますか…………………。
………………許してください。
…………くじけている場合ではありません!
このぐらいで逃げ出すようでは耽美夢想の名が泣きます!
一通り人生や運命を嘆いてからさらに続けましょう。
それでは、あなたと恋に落ちる
5人プラスアルファの素敵な王子様たちをご紹介いたしましょう。
「私の中の女神はどうやら君に似ているようだ」
オルフェ(オルフェレウス)
侯爵家の跡継ぎで絵画をこよなく愛する
白馬に乗る王子様です。
金髪碧眼のロマンチストな方で、
ことあるごとにあなたを妖精だの百合だの女神だのに喩えてくださいます。
「どうだ! 俺の自慢の彼女! 栗毛のアルテアちゃん」
エド(エドヴァルド)
スポーツと音楽が好きで、いつも明るく笑顔を絶やさない、
栗毛の馬を恋人に持つ王子様です。
趣味は乗馬と作曲。特技はピアノです。
主人公の暮らす女子寮に
木に登り窓から逢瀬に訪れるような情熱的な危険人物です。
「洗脳? 愚民どもが一番望んでいる姿ではないのか?」
ルーイ(ルードヴィッヒ)
公爵家長男で母は王族の出身。
幼い頃から厳しい教育を受けて育った、冷徹で冷酷な、
世界を自分の意のままにするという野望を抱く
王子様……いえ、魔王様だと思います。多分ラスボスです。
ですがこのゲームは誘惑シュミレーションなので別に戦いません。
「薔薇たちと君が早くこないかなって話していたところなんだよ」
カミュ(カミュ)
病弱な薄幸の美少年、そして、
未来予知という不思議な能力を持ち、
花々と会話ができるという電波さっ…神秘的な王子様です。
(余談ですが、彼の出現条件が心労のパラメーターを上げることだったため
私は攻略本を入手するまで彼に会うことができませんでした。
このゲームをプレイされるおつもりの方は注意してください)
「東洋人の顔を見るのははじめてですか?」
ナオジ(ナオジ・イシヅキ)
キャラクター唯一の東洋人(日本という国の華族の出身)です。
他の方々が丸腰(武器は無所持)なのに、
一人だけ堂々と日本刀を帯刀した武士道精神溢れる王子様です。
趣味は笛と読書と作詞。え、ポエム!?(……和歌のこと言ってます?もしかして?)
そんな5人の魅力溢れるシュトラール生(特待生兼生徒会役員)と
夏に出かける別荘で知り合う(強制イベント)隠れてない隠しキャラ
「手紙ありがとう、お嬢ちゃん」
アイザック(アイザック)
英国から来た、職業・工作員な王子さ……お、おじ様?
(無精ひげがおはえあそばしている辺りが隠しキャラにされた理由ですか? not耽美夢想?)
一夏の思い出のあとは文通によって思いを交わすことができるようになります。
現代用語で言うところメル友ですね。
6人もの素敵な殿方からあなたの意中の王子様と恋に落ちられるこのゲーム。
……………………。
普通の人はいないんですか? とか聞かないでください。
いるわけないじゃないですか。
耽美ですよ、夢想ですよ?
大丈夫です。愛情が深まるにつれ、
あなたの目には彼らが美しく光り輝いて見えてくるはずです。
はじめは後光が差すように、
そしてそれは次第に大きくなり
虹色の光と画面中をきらめく星があなたの目にも見えてくるはずです。
異常な事ではありません。
毒されて精神が異変をきたしてきた兆しではありません。
……そういうシステムなんです。
(ラブラブフィルターといって、
愛しの王子様に勝手にキラめきがかぶさるという
耽美溢れるシステムです)
ともかく、
意中の王子様が決まったらあとはオトすだけです。
デートを重ね甘い囁きに耐え、
卒業パーティで愛しのあの方からダンスを申し込まれるその日まで……。
けれど、恋愛には障害がつきもの、
そう簡単にはいきません。
恋は壁があってこそより深く熱く燃え上がるのです。
あなたの愛しの王子様を狙い、
さらにはあなたの悪い噂を流したりして恋路を邪魔する
友人という名の壁、恋敵たちをご紹介いたしましょう。
「私の家のお庭もここに負けないくらいキレイなのよ」
ミンナ(ヴェルヘルミーネ)
世界で有数の大富豪の娘で自分が一番じゃないと気がすまないお嬢様。
劇を見ても「私のほうが主役に似合ってるわ」とか思っているようです。
主人公のことも下僕その一ぐらいに思っているようです。
けれど爵位がないことにコンプレックスを持っていて
王子様たちの中で一番身分の高い(公爵)ルーイ様を密かに狙っています。
「でもテラスでお茶なんてしてたらマリーン偶然スカウトとかされちゃうかも」
マリーン(マリーン)
エリートな彼氏を作ってみんなの注目を集めるのが目的で入学した
「ねえさっきからあの人マリーンのこと見てない?(マリーンてモテるから困っちゃう)」
という感じの夢見がちな女の子。
移り気で、友達(つまりあなた)が一番仲のいい王子様に寄っていきます。
そうなんです何度マリーンに出し抜かれたことか……!
「ふふ、努力は認めるわ」
オーガスタ(オーガスタ)
女らしいことが全然できない、クールで頭脳明晰、スポーツ万能の
理知的で聡明な子爵家の長女。
毒舌を吐くようにみせて意外とフォローに回ることが多いようです。
彼女と対照的な性格の単純バ……快活なエド様に好意を抱いているようです。
それぞれに個性的で可愛らしい恋敵兼友人たち。
お休みの日には一緒にお出かけ(デート?)もできます。
ですが、
一縷の希望を抱いてしまった男性の皆様、注意してください。
彼女たちとのラブラブエンデングは存在いたしません。
(さらに、彼女たちと仲良くなりすぎると
横奪りエンディング(勝手に命名)を迎えるハメになるので注意。
どういうことかといいますと、
彼氏との愛情がマックスでも友人たちの友好度が高ければ
彼氏は恋敵を選びます。
せっかくこつこつと築き上げてきた2年間が帳消しです。
オートセーブ機能のため取り返しはつきません。
マジでむかつきます。
プレイするおつもりの方は憶えておいてください)
さて、欧州、上流階級、薔薇、白馬、王子様……と、
耽美夢想なこの世界観に、さらに耽美パーセントを上げる要素があるのです。
それは禁じられた恋。結ばれることのない運命。
(すでに今更ですが、ここから強力にネタバレですのでご注意ください)
世間に認められず、翻弄される、甘美なる禁断の果実。
それはまさに、耽美夢想の真髄といえるでしょう。
白馬の王子オルフェ様は主人公をモデルにした女神の絵を描き、
「はじめて姉上以外の絵を描き上げることができた」と発言。
もちろん、姉上の気高さ麗しさ上品さを熱く語ってくださいます。
馬ばかエド様は主人公の
生き別れの兄であることが発覚。
……ってどうしましょうOUTさん(竜王戦主催者様)!! シスタープリンセスですよ!?
自分がシスターですけど!!? 兄チャマチェキ!?
世界征服を企む魔王ルーイ様と、
お花が僕の友達、真性電波カミュ様は
最初から別の世界へトバしていらっしゃられるので
とってつけたような禁断の運命はありませんが、
日本人ナオジ様は、
主人公の前世の恋人です。
(もちろん周囲の弾圧で結ばれず自殺というオチ付きで)
あ、あと職業スパイアイザック様は
「咲き誇る大輪の花よりも今しも開かんとする蕾に惹かれるクチでね」
とおっしゃられる、ロリコン様ですのでご安心ください。
(さらに禁断のお耽美がお好きな貴女へ)
(伏せさせていただきます……興味のある方だけ見てください……)
シュトラールのお手伝いをすることになった主人公は
時折、王子様たちの会話を盗み聞きしてしまうことがあります。
そうたとえば夕暮れの日差し差し込む図書館の窓辺で、
語られる、睦言に似た囁きを。
まずはシスコン・オルフェ様から日本人ナオジ様へ
「何を恐れているのだ? 今の君は、
まるで暗き穴蔵で怯えている兎のようだ」
(…多分オルフェ様に怯えていっらしゃいます)
さらにまたあるときには、
魔王ルーイ様から日本人ナオジ様へ、
「ふっ。相変わらず美しいな…。お前は。
この前の話、少しは考えてくれたか?
悪いようにはせん」
(悪いようにしかされそうにありませんルーイ様!)
(しかもこのルーイ様主人公にさえナオジ様のことを
「私のお気に入りの東洋から来た小鳥」とかおっしゃってます。多分真性です)
…………ええっと、日本人狙われている模様です。
ヨーロッパって怖い国ですね。
他にもどろどろした恋愛と注射が大好きで職を選んだという
SM女王様風保健室の女医さんだとか、
金髪縦ロールで常に薔薇を一輪持っているおかま口調の校長先生(男)だとか、
誕生日プレゼントの選択肢が
「 ハンカチ 自作詩集 媚薬 」だとか、
クラブ活動の中に「神秘研究部」があるだとか、
クリア後のお楽しみだとか、
マイネリーベの魅力はまだまだ尽きません。語り尽くせないほどに。
いかがでしょうか?
耽美で夢想なこのクソゲー。
ちょっとやってみたいなー? なんて思ってしまったりしませんか!?
禁断の果実は甘く、そしてもぎ取られるため存在するのです。
そう、それはほんの少しの勇気。
さあ。貴方も少しの勇気を出して、
口にしてみましょう(ゲームを売っているお店で)
「耽美夢想マイネリーベをください」
……人生が薔薇色に変わる瞬間かもしれません。
ぜひ私と同じ苦しみを味わってください。
PS.最後に、公式ホームページでかつてトップを飾っていたという伝説の
「耽美的主張6つの掟」
を掲載しておきます。
耽美なる人生を生きるためのご参考にしてください。
1.男性も脱毛する習慣を身に付けよう。
2.ワインで乾杯したあとは一気に飲み干し、
グラスを床に投げ割ろう。
3.筋トレ禁止
4.自家用機はサーバインorブリュンヒルト
5.剣を2本以上所有。斧は不可。
6.メグよりノン。
ありがとうございました。
↓こちらから竜王戦にお戻りください。
マイネリーベは、女性から男性への呼びかけです。
男性から女性は、マインリーバ(mein
Lieber)