『モンスター・コレクション〜仮面の魔道士〜』
のレビューなのです
発売元:角川書店
制作:ESP(?)とグループSNE(?)
発売日:1999夏(発売日忘れた(^^;
標準価格:5800円
〜モンスター・コレクションについて〜
みなさん「モンスター・コレクション・トレーディング・カード・ゲーム」(以下『モンコレTCG』)というトレーディング・カード・ゲーム(以下『TCG』)をご存知でしょうか?
知らない人のために、少しモンコレについて解説をしておきましょう。
モンコレTCGとは、ソード・ワールドの生みの親「グループSNE」が開発、ファンタジー小説の大手「富士見書房」を販売元とするTCGです。
ゲームの内容を簡単に説明すると、陣取りゲームです。
モンスターを召喚、使役して、相手の本陣を制圧するのが目的。
自分のモンスターを進めようとした場所に敵のモンスターがいたら戦闘。
まあ、こんなとこですね。
で、このモンコレがプレーステーション用ソフトとなったのが「仮面の魔道士」なわけです。
〜仮面の魔道士、そのシステム〜
基本的に自由度の高いゲームで、好きなダンジョンを選び、その最下層を目指します。
ゲームが進むと選べるダンジョンが増えます。
ダンジョンで遭遇するモンスターを倒すと、時々、モンスター・カードが手に入ります。
ダンジョンにある宝箱では魔法カードやアイテム・カードが手に入ります。
また、ダンジョンには2〜4フロアごとに「敵召喚術士」が現れ、あらかじめ作っておいた「デック(カードの束)」を使いモンコレTCGを元にした「召喚バトル」が行われます。
酒場のおっさんから仕事の依頼をうけることも可能です。
その際の報酬はレア・カードとなっています。
〜仮面の魔道士、そのクソゲーぶり その1召喚バトル編〜
前振りが長くなってしまいましたが、本題のクソゲー・レビューを始めます。
起立!きをつけ!れい!
では始めます。
最初にこのゲームのもっとも主な戦闘となる「召喚バトル」のクソゲーぶりを紹介したいと思います。
まず、効果の対象が多い「特殊能力」と「魔法」のエフェクトの長さ。
(注:エフェクト=画面効果。例えば、ドラクエでメラを唱えた時に画面に出る炎)
長いです。
無駄に長いです。
ヨルムンガルドもびっくりなほど長いです。
(注:ヨルムンガルド=北欧神話の世界蛇。世界蛇は北欧神話の世界の外周をとりまいている)
長さの理由は1つ。
モンスター一体一体に対していちいちエフェクトがあること!
分かりにくい例えですが、「ファイナル・ファンタジーX」で「レベル5デス」が敵全体に効果があったようなものです。
しかも、そのエフェクトがしょぼい!!
プレー・ステーションでやっているのに、下手するとゲーム・ボーイの「ポケモン」以上にしょぼい!!
確かに、最近のゲームは無駄にエフェクトが派手な場合が多いですが、この場合はその逆。
あまりにしょぼい!
しかも長い!!
さらに!!!
ドラクエのように「ヒドラは防御力+2された」とか一々効果を説明するシステムを採用しているものだから・・・
エフェクトに加えこの説明でさらに長い時間を費やすことになってしまう!!
まとめると、エフェクトがあってる間はひまでひまでしょうがない。
しかも、横で待ってるだけでいいならともかく、説明文があるからコントローラーのボタンを連射し続けなければならない!!
ちなみに、連射パットを使うと、余計なとこまで連射してしまうから、ケッコーキツイ目にあわされるので不可。
次に召喚バトルそのものの内容。
上で述べた通り、このゲームの元となるモンコレTCGは陣取りゲームです。
陣取りゲームなわけですから、各々のモンスターには進むことができる範囲というものが在ります。
進むことができる範囲の広いモンスターはその反面、敵モンスターとの戦闘では比較的不利な場合が多いです。
それによりモンコレTCGは絶妙とは言わないまでも、なかなかのゲーム・バランスを備えているのですが・・・
しかし!
この仮面の魔道士、モンスター同士の戦闘のみが行われます!
つまり、「モンコレTCG」を元にしているくせに陣取りゲームという概念が消え、進める範囲と言うものがありません!!
そのためゲーム・バランスがなかなか悪いです!!!
どれほど悪いかと言うと・・・
運がよければ(悪ければ?)、ボス召喚術士をも1ターンで瞬殺できるほど悪いです!!
それだけならまだしも、この召喚バトル、モンスターが全滅した後に残ったダメージを主人公が受けます。
まんまギャザです!!!!
(注:ギャザ=TCGブームを引き起こしたカード・ゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」の略)
開発者にはプライドと言うものがないのでしょうか?!
〜仮面の魔道し、そのクソゲーぶり その2ダンジョン編〜
さて、次に紹介するのは、モンスター・カードを入手上で、ケッコー重要なダンジョンについてです。
ダンジョンのシステムは基本的に「不思議のダンジョン」シリーズに近い(とは言っても、私のやった「不思議のダンジョン」は「チョコボ」だけですが・・・)です。
下への階段を探して歩き回る。
宝箱からカードをゲット。
敵モンスターを倒してカードをゲット。
・・・って、まんまん不思議のダンジョンじゃん!!(^^;
あえて違いを言うなら、アイテムがカードに変わっただけ。
やはり、開発者の辞書にプライドの文字はないようです。
不思議のダンジョンのシステムを昇華したものなら私も文句はいいません・・・が
明らかに不思議のダンジョンから退化しています!
敵モンスターが杖で殴られて一撃で死にます(^^;(^^;(^^;
聖なる天使様だって、魔なる悪魔だって、火を吹くドラゴンでさえ、主人公の杖の一撃にかかれば一瞬であの世へと昇天します!!!
むしろ退屈でゲーム・バランスが悪いうえに退屈な召喚バトルなんかせずに、敵召喚術士をその杖で殴り倒せって感じです!!
と言うか、その杖があれば召喚術はいらない気がします!!!
言うまでもなく、主人公に「装備の変更」などは存在しません。(まあ、デックの装備ってのはあるけど・・・)
こんなクソなダンジョンですが、工夫がみられないわけではありません・・・が
その工夫がダンジョンをさらにクソにしてしまっています。
モンコレTCGには儀式呪文(正確には『儀式スペル』)というものが存在します。
で、その儀式呪文、簡単に説明するとマップ兵器のようなものなのですが、上記の通りこのゲームの召喚バトルでは陣取りゲームと言う概念が消えているので、マップ兵器なんざなんの意味もありません。
そこで、この儀式呪文をダンジョンに上手く組みこんだ・・・
つもりなのでしょう、開発者にとっては。
しかぁし、結果はまったく逆!!
私は最初、「このダンジョン、モンスターが1撃で死んでくれるくせにゲーム・バランスはそこそこいいなぁ」とか思ってたんですが・・・
儀式呪文を使ってコノ意見が一変しました。
弱い儀式呪文はゲーム・バランスをくずすほどじゃないんですが・・・
強力なものになるとゲーム・バランス云々じゃなくなってくる!
なにせ、使用した階層の敵モンスター全てを殺してしまうものなんかまである!!
しかも、殺されたモンスターすべてがカードになってしまうオマケつき。
つまんねぇよ!!
しかも、こんなにも強力なくせに、やっぱりエフェクトがしょぼい!!!
画面が光るだけ!!!!!
・・・もはやなにか言う気にもなれません。
しかも、弱い儀式呪文のエフェクトの方がカックイイです。
〜仮面の魔術士、そのクソゲーぶり その3その他編〜
さて、なんだかんだいいながらも、プレーしてついにストーリーもたけなわとなってきました。
きっとアニメーション・ムービーがあると思って画面にかじりついた私だったのですが・・・
エロゲのイベントCGみたいなのが出てきただけでした!!
オープニングでムービーやってたんだから、できないわいくせに、手抜きも良いところです。
で、感動(?)のエンディング。
もちろんムービーなし!!
今までの苦労(本当に苦労しました(^^;)はいったい・・・
だいたい、私はクソゲーやっててもそれと気づかずにプレイし続け、クリア後に友人に指摘されて「そう言えばクソゲだったかもなぁ」と思うような感性の鈍い人間なんですが、このゲームは違いました。
「買ったゲームはクリアするまでプレイする」がモットーの私が一年以上途中で放置してしまいました。
これほどのクソゲーをがんばってクリアしたというのに、オープニング・ムービーがあって、エンディング・ムービーもなしとはどう言うことでしょうか?
〜仮面の魔術士、そのクソゲーぶり そのラスト シナリオ編〜
「その3がえらく短くないか?」と言うツッコミは厳禁です。
さて、ラストです。
ここまでついてきて下さった方々、心より感謝いたします。
感謝の思いを込めて、ラストはこのゲームでもっともクソだと思えたシナリオについて紹介したいと思います。
近年のゲームは、とにかくシナリオ重視なことが多いのは目に見えてます。
しかくい会社が看板ゲームの第9段で、戦闘のゲーム・バランスよりシナリオを優先するほどシナリオが重視される世の中となっています。
やはり鍵は偉大なのです<私が「鍵っこ」だと言うことがばれてしまいますね(^^;
そんな近年のゲーム業界に反抗するようなのが、このゲームです。
しょはんの都合でシナリオが大幅カットされたそうです(爆)
なにかで見た話だと、8割がカットされたそうです(大爆)
シナリオもなにもあったもんじゃありません。
事実このゲーム、クリアするだけならさほど時間はかからないと思います。
私の場合は、酒場の依頼を全部こなしていたから、かなり時間がかかってしまいましたが・・・
しかも、私の記憶が確かなら、このゲーム、発売日が数ヶ月延期になったすえ発売されました。
数ヶ月も発売延期してシナリオ8割カットってなんですか?
ユーザーなめてますか?
さらに、このゲーム、グループSNEお得意のノベライズが出ています。
そのあとがきには「ゲームとあわせて楽しんでください!!」みたいなことが書いてありましたが・・・
むしろ、読まないとゲームを楽しめません!!!!
そのあとがきには、さらに次のようなことも書いてありました。
「シナリオは大幅にカットされているので、ゲームはプレイ・ステーションで遊んで、シナリオはこれを読んで楽しんでください。」
それなら、せめて、そのノベライズとゲーム、セットで販売してください!!!!!してください!!!してください!!!してください!!!<エコー
というか、本当にノベルの方をよまないと、ゲームのほうだけではなにが起こっているか理解しがたいと思います。
もしこのゲームを買うのならば、ノベライズ(上下巻で富士見書房より発売中。上巻480円、下巻520円(税別))をおわすれなくぅ( ̄▽ ̄)
プレイ時間もクリアするだけなら数時間、やりこみも可能というゲームなので、クソゲーでもいいならどうぞ。
了。