幻想水滸伝
カードストーリーズ(GBA)
第4回クソゲー竜王戦に捧ぐ
TCGをご存知でしょうか。
まあ最近は猫も杓子もTCGですから、知らない方はあんまりおられないと思いますが、一応説明すると、
これは「トレーディングカードゲーム」の略称でして、要するにトレカとカードゲームが一体となったもので、
ランダムに封入された紙切れを集めて、そのなかから選び出して山札をつくって対戦するというものです。
乱暴にいうたら昔あったカードダス20みたいなもんです。
ことのはじまりはアメリカのWotC(ウィザーズ・オブザ・コースト)という会社が出した
MtG(マジック・ザ・ギャザリング)という名前のゲームでありまして、
これがバカ売れ。ので他社も柳の下のどじょうを狙ってTCG出しまくり。
その波は日本にも押し寄せ、当初はメリケン製の輸入のみでしたが、
SN●の「モンスターコレクション」を皮切りにガンガン出…ませんでした。
当時は出たTCG全部かじる程度なら高校生の財布でもできるというくらい少なかったです。
え?出来?もちろん全部アレでしたけど?
さてそんな状況を変えたのはメディアミックスとか言ううさんくさいカタカナ語でした。
即ちポケモンカードゲームと遊戯王。
この二つがもともとの人気もあってバカ売れし、
以後原作つきTCGが湯水の如く出るようになり今に至るというわけです。
今ではもはやTCGはキャラグッズの一種ですな。
さて、先ほどポケモンと遊戯王を同列に並べましたが、実のところ中身は全然違います。
中身といってもゲームとしての出来とかいう話ではないです。(いや、それも全然違うけど!)
ポケモンは元がGBのゲームです。
だがしかしあれはいわゆるRPGであり、カードゲームではありませんでした。
つまりポケモンカードゲームはカードゲームとしてのシステムをメディアファクトリー(か外注)がきちんと作ったわけです。
これに対して遊戯王は元は漫画です。
そしてその漫画の中でカードゲームやってます。
つまり、既にゲームシステムは存在していたのです。
んでそのシステムはっつーと漫画内でのゲームの名前が
「マジックアンドウィザーズ」っつう時点で明らかなようにもろMtG。
もちろん販売元のコナミはシステムなんざまともに作っちゃいないわけです。
しかしどうやら我らがコナミは勘違いしたようなのです。
つまり、「システムなんざまともに作らなくてもTCGは売れる」と。
しかし世の中そう甘くはないわいな。
ときめきメモリアルTCGを出したはいいものの
システムは悟りに達したため酷い有様、
かつ絵がゲーム画面そのものでは萌えな皆様もついてこなかったらしく売れず今では行方知れず。
続いて出したのは野球TCG「フィールドオブザナイン」。
野球協会から独占権頂いて先行していたハドソン製野球ゲーをシメるのも忘れません。
それどころかハドソン買収したしね!
しかし例によってシステムは悟りの境地に達しており、今では投売り状態。
さてそのような失敗に学んだ我らがコナミはメディアミックスこそ売るための秘訣と理解した模様。
GBAでゲームを出すと同時にTCG発売という暴挙に出ます。
しかも題材は自社製品であるところの幻想水滸伝でした。
2匹目のどじょうはいないと思いますが。
というよりもてめえでてめえのどじょうをすくおうってわけですか?なんというか流石はコナミだねえ。
だがコナミは遊戯王が売れた真の理由にたどり着いていたようです。(というか戻ってこれた)
メディアミックスはもちろんそうです。ですがそれ以上に重要な理由がありました。
すなわちMtGのパク●ゆえ。それは遊戯王の売れた秘訣というよりむしろコナミ成長のひけ
ときめもと野球の失敗は無駄にならなかったようでよかったですね!
パ●リなので普通に遊べます。可もなく不可もないです。
その辺にいくらでも転がってる普通のカードゲームです。
つまり幻水である必要は欠片もないってことですがね!
あと「カードストーリーズ」とほたえるからには期待したいシナリオですが、
基本的にはまんま幻想水滸伝2です。
どこが違うって元々このゲーム、水滸伝の名を冠することからわかるように、
仲間108人いるってのが売りだったわけですが、
その108人の仲間集める過程を省いただけ。
おかげさまでシナリオは素敵に短く、所詮幻水2はこの程度の内容だったと暴露しているも同然です。
しかも仲間集める過程省いたにも関わらずセリフ考えるのも面倒だったらしく
場合によっては幻水から一言一句違わず使いまわしたりするため、矛盾が生じたりもしてます。
手を抜くのもここまでくるとご立派。
まあ途中でお亡くなりになるはずの主人公の姉が生きてたりしますが、
これは話の中身を薄くしたでけです。合掌。
そして1対1の戦闘だろうと軍同士の合戦であろうと脱衣マージャンの如くカードバトルで解決。
そりゃあカードゲームだからしょうがないといえばしょうがないんですけど、
合戦で
「まっすぐしこたま様(主人公の名前)を目指して来てます。
しこたま様、お気をつけください。」
「参ります。」
とかいうてカードバトルに突入した日には脱力感で一杯になりました。
軍師なら対応しろ。つうかこんなんばっか。
けど『DT』のようにカードゲーム風味ながらも素晴らしいテキストの拝めたゲームもあるんですから、
このゲーム用に別のシナリオ作って欲しかったんですが、
おそらくそんな別シナリオがあれば『幻想水滸伝外伝 ハルモニアの剣士』みたく
ADV出して儲けるわけですな。流石コナミ。
その溢れる商魂が優良企業への道を切り開く訳ですな!
というわけでこのゲームは、カードゲームとしてはごく普通の出来ですが、
幻想水滸伝2をご存知の方には相当にシナリオがクソで笑えるか脱力できることは疑いありませんし、
コナミのTCG戦略が重大な転機を迎えたことを知らせてくれるゲームでもあります。
我らがコナミはこれで味を占めて、
TCGでもコンシュマーでしてきたように●クリまくるのではないでしょうか。
なんと恐ろしいのでしょう。コナミの野望は阻止できないのでしょうか?
ま、ゲーム自体は売れてませんけどね。
実際これ買ったとき、少しでも安くあげようと思って、
「プロモカードなし」の中古探したんですが、ありませんでしたから。
それはつまり、とりあえず買ったけどカードはどうでもよかったということに他なりませんよね。
TCG、店ではほとんど見ないし。未だに拡張セット出てないし。
だからってパ●リやめるとは思えませんが、とりあえずよかったよかった。
…そういえば幻水でお萌えになられるのは主に婦女子の方々だそうですが、
ヲタに比べて婦女子の方々はTCGに金をぶち込まないっつうことですかねえ。
葉っぱとか鍵がらみはかなり売れてますからねえ。
了
竜王戦にはブラウザの以下略。(適宜修正します)